Windows Server 2025 / バックアップから変更・削除されたファイルを復元する

ファイル復元は必要な時点と対象を選び、最初は別の場所へ戻します。内容と権限を確かめてから元のパスへの反映を判断すると、バックアップ後の有効な変更を失う事故を防げます。

現在のファイルと復元時点を分ける

D:\BackupLab\sample.txtの内容backup version AをE:へ保存済みで、元のハッシュを記録した環境を使います。実際のサーバー、保存先、含まれる項目と日時を確認してください。

現在の内容も記録し、D:\RestoreLabの下に実行ごとの新しい空フォルダーを用意します。業務データを消さず、このテストファイルだけをBへ変更します。

'backup version B' | Set-Content -LiteralPath 'D:\BackupLab\sample.txt' -Encoding UTF8
Get-Content -LiteralPath 'D:\BackupLab\sample.txt'
wbadmin get versions -backupTarget:E:

ウィザードで別の保存先を選ぶ

  1. Windows Server Backupで回復を開始します。
  2. E:上の該当バックアップを選びます。
  3. ファイルが存在した必要な日時を選びます。削除後の最新版を機械的に選びません。
  4. ファイルとフォルダーからsample.txtを選びます。
  5. 別の場所を指定して、新しいRestoreLabの実行フォルダーを選びます。
  6. 競合時の動作とACLの復元を確認して回復します。

選択肢は元と項目の種類で異なります。この例は個別ファイルで、ボリュームの上書きやDCの回復ではありません。

コマンドでは実際のバージョン識別子を使う

GUIで未復元の場合の代替です。自分のwbadmin get versionsから識別子を正確にコピーします。

$backupVersion = Read-Host 'wbadmin get versionsのバージョン識別子'
$restoreDirectory = Join-Path 'D:\RestoreLab' ((Get-Date -Format 'yyyyMMdd-HHmmss') + '-' + ([guid]::NewGuid().ToString('N').Substring(0,6)))
New-Item -ItemType Directory -Path $restoreDirectory -Force | Out-Null
wbadmin get items "-version:$backupVersion" -backupTarget:E:
wbadmin start recovery "-version:$backupVersion" -itemType:File -items:D:\BackupLab\sample.txt "-recoveryTarget:$restoreDirectory" -backupTarget:E: -overwrite:CreateCopy
$restoreDirectory

wbadminの回復オプションを確認します。get itemsで対象を確認してから進みます。新規保存先とCreateCopy、確認プロンプトは補助であり、表示された元と先の確認を省略する理由にはなりません。

内容・ハッシュ・ACLを比較する

復元により下位フォルダーが再現される場合があります。GUIを使った場合はrestoreDirectoryを実際の新規保存先へ合わせます。

Get-ChildItem -LiteralPath $restoreDirectory -File -Recurse
Get-ChildItem -LiteralPath $restoreDirectory -File -Recurse | Get-FileHash -Algorithm SHA256
Get-Content -LiteralPath 'D:\BackupLab\sample.txt'

復元側がA、元がBのままか確認します。ハッシュはBではなくバックアップ前のAと比較します。Get-Aclまたはセキュリティのプロパティで所有者とACLも調べます。復元ACLと先の継承は同じとは限らず、必要な許可と余分な公開の両方を確認します。

実運用の置き換えは検証後に判断する

元を置き換える場合は現状のファイルも残し、ロック、アプリ、作業中の利用者を確認します。別場所への復元試験と本番パスの置き換えは別の判断です。

見つからない場合は保存先、コンピューター名、カタログ、時点を調べます。バージョン問い合わせの条件で別PCのmachine指定も確認できます。暗号鍵や資格情報も復旧時に必要です。証拠を残してテスト復元先だけを整理し、バージョン、ハッシュ、ACL、所要時間を記録します。