Windows Server 2025 / Windows Server Backupで必要なデータを保護する

Windows Server Backupは選択したファイル、ボリューム、システム状態などを保護します。必要な復旧を先に決め、元データと別の場所へ保存し、成功表示だけでなく実際のバージョンと復元まで確認します。

復旧したい対象から範囲を決める

目的 検討する範囲
個別ファイルの誤削除 ファイル、フォルダー、データ領域
OSと起動の復旧 重要ボリュームを含むベアメタル回復
DCなどの役割 役割に合うシステム状態と回復計画
業務データベース アプリが対応する整合性のあるバックアップ

RPO(目標復旧時点)は許容できるデータ損失、RTO(目標復旧時間)は復旧に使える時間です。コピーやVMチェックポイントだけで全部の要件を満たすとは限りません。この実習はFS1の小さなフォルダーから始めます。

別の保存先とテストファイルを準備する

元をD:、新しいバックアップ領域をE:とします。同じホストの二つのVHDXは操作練習には使えても、そのホストの保存装置故障には備えられません。

Install-WindowsFeature Windows-Server-Backup
Get-Volume -DriveLetter D,E | Select-Object DriveLetter,FileSystemLabel,SizeRemaining
New-Item -ItemType Directory -Path 'D:\BackupLab'
'backup version A' | Set-Content -LiteralPath 'D:\BackupLab\sample.txt' -Encoding UTF8
Get-FileHash -LiteralPath 'D:\BackupLab\sample.txt' -Algorithm SHA256

BackupLabとsample.txtは未存在の場合だけ作ります。同名があれば上書きせず別名にします。内容とSHA-256を記録し、保存先の容量と権限を確認します。

一回だけのバックアップを実行する

  1. wbadmin.mscのローカルバックアップで単発のバックアップを選びます。
  2. 別のオプションとカスタム選択でD:\BackupLabを指定します。
  3. E:が保存先であり元ではないことを確認します。
  4. VSS設定と確認内容を読み、実行します。
  5. 完了、時刻、対象、保存先、関連イベントを記録します。

未実行の場合のコマンド代替です。確認プロンプトは維持します。

wbadmin start backup -backupTarget:E: -include:D:\BackupLab -vssCopy

wbadmin start backupの引数を確認します。VSS(Volume Shadow Copy Service)は対応アプリの整合性を助けますが、非対応アプリまで保証しません。vssFullへ変える場合は他のバックアップ製品のログ管理にも影響し得ます。

保存先の実バージョンを確認する

wbadmin get versions -backupTarget:E:

バージョン問い合わせで時刻、識別子、復旧可能な種類を確認します。ローカルカタログが残っていても実際の保存装置がなければ不十分です。

同じネットワーク共有への繰り返し保存では前のバックアップが上書きされる場合があります。保存先ごとの保持条件と空きを確認し、内部フォルダーを勝手に並べ替えたり一部だけ移動したりしません。

スケジュールと復元試験を一緒に設計する

取得と別場所への復元が成功してから定期実行を設計します。専用ディスクの選択でフォーマットや通常アクセスの変更が起きる場合があるため、必要データのあるディスクを選ばないでください。

  • 失敗と未実行を監視し担当を決めます。
  • RPOと保持期間に必要な容量を確保します。
  • 元サーバーの管理者侵害からもバックアップを保護します。
  • 復元した内容、ACL、時間を記録します。

機能や予定を止めても旧バックアップが自動で整理されるとは限りません。必要なバージョンを確認し、今回のデータは次の復元実習に残します。