Windows Server 2025 / DHCPサーバーを導入してスコープとリースを管理する

DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)はIPアドレスやDNSなどの設定をクライアントへ貸し出します。役割、スコープ、オプションを構成してから有効化し、ドメイン環境ではADでの承認も確認します。

隔離した範囲を設計する

項目 実習値
サーバー DC1:172.24.50.10
配布範囲 172.24.50.100~172.24.50.150
マスク 255.255.255.0
DNS 稼働中のDC1:172.24.50.10
ゲートウェイ ルーターがなければ設定しない

固定サーバーの.10、.11、.20は配布範囲の外です。仮想化製品のNATがすでにDHCPを動かしていないか確認します。実LANへ配布しないため、接続先のスイッチとNICを必ず点検します。DHCPスコープの考え方も参照してください。

役割と承認条件を確認する

DC1のコンソールで実行し、サーバーマネージャーのインストール後の通知も確認します。

Install-WindowsFeature -Name DHCP -IncludeManagementTools
Get-WindowsFeature -Name DHCP
Get-Service -Name DHCPServer
Get-DhcpServerv4Binding

この段階ではDC1は単独サーバーでも構いません。ドメインが存在しないうちにAdd-DhcpServerInDCを実行しません。AD構築後には承認を再確認します。公式DHCPセットアップに従い、バインド先が隔離NICだけであることを確認します。

停止状態でスコープを作る

dhcpmgmt.mscのDC1 → IPv4 → 新しいスコープ、または次の代替手順を使います。既存スコープを重複作成しないでください。

Add-DhcpServerv4Scope -Name 'Lab Clients' -StartRange 172.24.50.100 -EndRange 172.24.50.150 -SubnetMask 255.255.255.0 -State InActive
Set-DhcpServerv4OptionValue -ScopeId 172.24.50.0 -DnsServer 172.24.50.10 -DnsDomain 'lab.example.test'
Get-DhcpServerv4Scope
Get-DhcpServerv4OptionValue -ScopeId 172.24.50.0

練習用サフィックスはlab.example.testです。配布してもADドメインは作られず、参加も行われません。AD構築後はad.example.testへ変更して更新を確認します。実在しないルーターを003へ入れず、リース期間も用途に合わせて記録します。

有効化してCLIENT1の結果を確認する

競合DHCPがなく隔離されていることを再確認します。

Set-DhcpServerv4Scope -ScopeId 172.24.50.0 -State Active
  1. CLIENT1のコンソールで元のIPとDNSを控えます。
  2. IPv4とDNSを自動取得へ変更します。
  3. リースを更新し、サーバーのリース一覧と照合します。
ipconfig /renew
ipconfig /all

.100~.150のアドレスとDNS .10を想定します。必ず最初の.100になるわけではありません。DC1でもクライアントIDと使用状況を確認します。

Get-DhcpServerv4Lease -ScopeId 172.24.50.0
Get-DhcpServerv4ScopeStatistics -ScopeId 172.24.50.0

問題を切り分けて配布を止める

169.254.x.xなら自動設定、スイッチ、スコープ有効状態、空き、バインド、必要な承認を調べます。家庭用ルーターの範囲を取得したなら隔離の失敗や別DHCPを疑います。

Set-DhcpServerv4Scope -ScopeId 172.24.50.0 -State InActive

停止しても既存リースは即座に消えません。終了するときはスコープを非アクティブにし、CLIENT1を控えた設定へ戻して通信を確認します。次の予約実習を続けるならスコープは残します。リースの行は、DNS登録やドメイン参加の成功まで示すものではありません。