Windows Server 2025 / DNS・DHCP・ゲートウェイの通信障害を切り分ける

通信障害は、IP設定、経路、名前解決、利用するサービスを分けて調べます。現在値と正常時を記録し、一つだけ変更して同じ試験を繰り返すと、原因と効果を確認できます。

失敗する範囲と直前の変更を整理する

症状 最初の確認方向
名前でもIPでも失敗 IP、経路、サービス、規則を分離
名前だけ失敗 DNS、レコード、サフィックス、キャッシュ
一台だけIPが違う 手動設定、リース、競合DHCP
内部は使えるが外部は失敗 ゲートウェイ、NAT、外向き許可

すべての端末か一台だけか、特定サービスだけかを記録します。DNSと規則を同時に変えると効果が分かりません。IPでの接続は証明書やKerberosの条件が名前指定と異なる場合があり、診断用の方法をそのまま恒久運用にしないでください。

端末が実際に使う値を読む

ipconfig /all
Get-NetIPConfiguration
Get-NetAdapter
Get-NetRoute -AddressFamily IPv4

CLIENT1のコンソールでIPだけでなくマスク、DNS、DHCPサーバー、サフィックスを確認します。実習は.100~.150とDNS .10を想定します。ルーターのない同一ネットワーク内なら、ゲートウェイなしでも通信できます。

169.254ならリース未取得の可能性がありますが、DHCP本体の故障とは断定しません。アダプター、自動取得、スイッチを先に調べ、DHCPクライアントの障害対応でログも確認します。

到達性とサービスの利用を分ける

ping 172.24.50.10
Test-NetConnection -ComputerName 172.24.50.20 -Port 445

pingはICMPの応答確認です。拒否されてもすべてのサービスが停止したとは限りません。TCP 445はSMBの通信経路を調べますが、共有アクセス権の正しさまでは確認しません。対象サービスが待ち受ける段階で試します。

同一サブネットで失敗するならVM、スイッチ、重複IP、マスクを確認します。外部だけなら実際のゲートウェイとNATを調べます。存在しないルーターを設定しても改善しません。

DNSを指定した結果と既定の結果を比べる

Resolve-DnsName 'fs1.lab.example.test' -Type A -Server 172.24.50.10
nslookup fs1.lab.example.test 172.24.50.10
Resolve-DnsName 'fs1.lab.example.test' -Type A

DC1を明示した問い合わせだけ成功するなら、端末のDNS設定、ポリシー、キャッシュを調べます。FQDNだけ成功するならサフィックスを確認します。存在しない名前の応答とタイムアウトも区別します。

DNSクライアントとDNSサーバーの確認を組み合わせます。クライアントとサーバーのキャッシュ消去は別の操作で、どちらも誤った権威レコードを修復するものではありません。

DHCPを調べて元の試験を繰り返す

Get-Service DHCPServer
Get-DhcpServerv4Scope
Get-DhcpServerv4ScopeStatistics -ScopeId 172.24.50.0
Get-DhcpServerv4Lease -ScopeId 172.24.50.0

サービス、有効スコープ、空き、バインド、ドメイン承認を確認します。別サブネットではリレーが必要な構成もありますが、同一スイッチ実習へ無用に追加しません。更新は接続切れに備えコンソールから行います。

元の値を控えて一つ直し、最初に失敗した名前やポートで再試験します。改善しなければその変更だけを戻します。規則の一括無効化やスコープの作り直しは、問題の証拠と復旧を難しくします。